「あ!どうもぉー!」

あいさつして楽しく話す2人。
なんだか気が合うみたい。

「なんか咲ちゃんと話すと楽しいよ!」
「わたしもですよー!」

なんか1人になったみたい…。
咲はいいなぁ。
わたしも早く、王子様に…。

「ねぇ、優衣!」
「は、えっ?」

ぼーっとしていたわたしに
咲が声をかけていたみたい。

「もぉー早く帰るよぉ」
「高橋廉とはどうなった?」

わたしが聞くと頬を染める咲。
「メアド交換しちゃった!」
「おー、すごいじゃん!」

飛び跳ねて喜ぶ咲。
本当に好きなんだぁ。

いいなぁと咲を見ていたら
「優衣はいないの?」
「え?」
「だからぁ、好きな人よ!」
「あ、えっと…」

王子様が頭を過ぎった。
7年くらい想い続けてるわたし。
やっぱ好きなんだよね。

でも…
咲に言ったら引かれるかな…。
でも、咲ならわかってくれるはず!

「で、いるの?」
「うん」
「どんな人?」

あー、ドキドキが止まらない。

「王子様」
「は?」

案の定咲は引いた顔をした。
でも昔のことを話したら、

「えー!ロマンチックじゃーん!」
と、わかってくれたみたい。