これはこれは昔のお話…だと思う
ヒト一人は涙を流して
『また、会いたい』と、つぶやいた

僕の予知はあたる、でもそれはギリギリなんだ

そんなことを思っていた時だった
何かが僕の頭の中に横ぎった
それは二人の子供だった

二人は街の隙間でそんな水色の夢見てた



………危ない!!!!


もう、遅かった
期待ハズレの車線の向こうで小さな体が飛び散った
蝉の声がもう鳴り響いていても
ユラユラ揺れる透ける身体じゃ
伸ばした手も

届かなくて





…………また、助けられなかった


当たり前的にこの身体じゃ、どうにもならない


「……動き出した」

僕はボソっとつぶやいた
もうこの未来(さき)は止められない


物語のページが………



進みだしている