『あたしね、大きくなったら沙羅のお嫁さんになるね!』

あの日君が言った言葉
僕は夏の公園で携帯をいじくってた

暑いな……


「夏は嫌いだな…」
僕はブランコに乗りながらつぶやいた




「おまたせっ沙羅」
僕の好きな声がした
「ほらほら、遊びに行こ!」
僕の手を掴んで引っ張った


君の無邪気な笑顔、すぐに強引に引っ張る癖、
少し口が悪いところも




君は覚えてないんだろ、きっと








僕は君が好きなんだ