「はぁぁ~」
今日は珍しく錐のテンションが低い
「どーした?錐がため息つくなんて珍しいな」
やっぱり?先生もそう思うよねっ
「んあー?そう?そう見えますー?」
背筋を勢いよく伸ばしあくびをした
「ま…なんつーかさ、最近、男と女のRABUについて考えちゃってる?みたいな?」
LOVEくらい英語使えよ
絶対みんなそう思った
錐が恋愛について考えるなんて
何かあったのかなー?
てか、こいつ一年?
「なんだぁ~、好きなやつができたんか~?」
先生、そこ聞いていいのか!?
「さぁ~、わかんねぇ」
錐はまたため息をついた
「今は勉強の時間だからしっかりしろよ」
先生は錐の頭を軽く、教科書でたたいた
先生が去った後私は錐に聞いてみた
「あんた、本当になんかあったでしょ」
「そんなことねぇーよ、このごろ曖昧だなって」
…曖昧?
「何が曖昧なの?」
「オレの気持ちが」
その時、私はその意味が分からなかった
でも、後になって気づくんだ




錐の思い人に