みんな、プールの後でテンションが低い
6時間目の数学はやたらと眠い
はぁ~もうなんか寝そう
……………………………………
「………ん、れっさん、れっさん!」
小声で誰かが呼んでいる
「…ん?」
「れっさん、起きて」
声の正体はナルだった
あれっ?私いつのまに寝てた?
あたりを見回すとほとんど寝ている子が多い
錐なんてマンガで出てくるあの本を立てて寝るパターンだし
そうだ、優大は……
チラッと見てみた
あっ、寝てる……
てか、寝顔可愛いー////……こんなこと思う私はバカだ
今は小テストの勉強時間だから先生がいなくって暇だから寝てるんだよね
錐はまぁ、おいといて優大が寝るなんて珍しいな
……勉強しようかな
私は隣の席の錐に前に立ててあった教科書を錐の頭にのせた

「テストやるぞー」
先生の声でみんな寝ている子を起こす
「錐、錐!起きて」
まずは錐を起こす
「…ん?あれもうテストやるのー…?」
錐はまだ、眠たそうに起きた
あとは優大かな
さすがに優大だったら起きてるよねっと思い優大の方を見ると
なぜ寝ている!!??
仕方ない、起こすか
「優大、起きて、優大」
……起きませんね
何度言っても起きないので私はある作戦を思いついた
教科書を丸め、思いっきり……
パコーーーン!!!
「!!ッいったッ!!!何すんだ!?いってーじゃねーか!!」
優大は頭を抱えて言った
「イエ―イ!良い音した~(笑)」
「れっさん、ナイス!!」
はるちゃんとピースサイン♪
初めてかなぁ、こうやって人たたくの。
「まぁ、私人たたいたことないんで、よくわかんなかった(笑)」
「たしかに、れっさんってあんまり暴力振らないよなー」
すっちゃん、よくわかってるじゃないか

この後のテストはみんな点が悪かった
もちろん私も悪かったんだけどね