もぅ戻れない。
あの頃のうちらには…
あの頃のうちらは
笑ってばっかりやった。
君の幸せそうな顔を
見るのが好きやった。
君の"幸せ"が
うちの"幸せ"やった。
ねぇ…
あの時どぅしたら
よかった?
暑い夏の日の始まり。
うちの名前ー櫻井可憐
南区に通う高校1年生。
「スクバやけんまだ…
大丈夫やろ?」
「ぅん。」
「やったらG組一緒に
行かん?友達おるし
紹介するよ?」
「いいの?ありがとぅ」
この時のうちは君と
出会って恋をするとは
思わなかった。
ねぇ蓮?
うちら運命やろ?
うちは運命って思う。
夏休みのサマープロの
間だけは
うちらの溜まり場。
「お邪魔します。」
-ガラっ
見たことのない男女
3人がいて
その中に蓮がいた。
「こちら櫻井可憐c。
仲良くしてあげて?」
って言ってくれたのが
猿渡えりc。
「初めまして可憐です
よろしくお願いします」
「初めまして茉憂です
よろしくね」
って言ってくれたのが
日向井 茉憂c。
「初めましてあづさ。
よろしくね」
って言ってくれたのが
結城あづさc。
「初めまして蓮です。
よろしくね」
って言ってくれたのが
風間蓮だった。
「携帯持っとる?」
「持っとるよ?」
「アド交換しよう?」
「いいよ。」
って茉憂cに言われたからアド交換してたら
チャラリラ〜♪
知らないアドが来た。
携帯を開いた。
ー新着メール一件ー
名前を見ると
-風間蓮ー
ドキドキしながら
受信boxを開いた。
なぜ自分がドキドキ
しているのかわからん
でもメールが来たのが
嬉しくて無意識に
ニヤニヤしてたと思う
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
よろしくヽ(≧▽≦)/
蓮です
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
男の子っぽい文面で
シンプルで読みやすく
嬉しくて嬉しくて
たまらなかった。
うちは即返事を打った
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
よろしくヽ(≧▽≦)/
可憐です
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
返事を送信すると
すぐにメールが来て
ドキドキしながら
メールをした。
何通かやりとりをして
うちは眠りについた。
メールするだけで
こんなにもドキドキ
して会いたくなる。
これが恋の始まり。
うちはまだ恋の始まり
に気づいていなかった