時を遡ること一時間程前。
真白の家に泊まることになった結衣が手土産でシュークリームを持ってきたことが始まり。二人で指先や口の周りにクリームをつけながらパクついていたのだが、甘い物を食べるとしょっぱい物が食べたくなり、ジャンケンで負けた方が買い出しに行くことになったのだ。
結果、アイコになることもなく真白が一発で負けてしまったのだが、土砂降りの中行きたくないと駄々を捏ねて三回勝負に持って行った。しかし、結局ストレート負けをした真白が文句を言いながら財布と赤い傘を持って出て行ったのである。結衣が希望したコンソメパンチ味のポテトチップスを求めて。
しかし、帰宅した真白の手には財布しかなかった上に機嫌の悪さを買って戻ってきた。今、ドライヤーをあてられながら黙秘権を行使している様子からしても、この小さい彼女がまた外で何かをやらかしたということは一目瞭然である。
『また』というのはこれが初犯ではないということを暗に示す。外出する度に何かしら事件を起こしてくれているのだ。
最近の事件といえば結衣と真白がアイスクリーム店に並んだ時のこと。店員同士がおしゃべりをしていて客である真白達の存在に気付かなかったことに噛み付いた。「こんな店直に潰れるわね!」と大声で暴言を吐く真白を抑え、唖然とする店員や周囲にいた客に向かって頭を下げるしか出来なかった。あの時の恥ずかしさはなかなか忘れられるものではない。
今回は一体何をしたというのだろう。
真白の家に泊まることになった結衣が手土産でシュークリームを持ってきたことが始まり。二人で指先や口の周りにクリームをつけながらパクついていたのだが、甘い物を食べるとしょっぱい物が食べたくなり、ジャンケンで負けた方が買い出しに行くことになったのだ。
結果、アイコになることもなく真白が一発で負けてしまったのだが、土砂降りの中行きたくないと駄々を捏ねて三回勝負に持って行った。しかし、結局ストレート負けをした真白が文句を言いながら財布と赤い傘を持って出て行ったのである。結衣が希望したコンソメパンチ味のポテトチップスを求めて。
しかし、帰宅した真白の手には財布しかなかった上に機嫌の悪さを買って戻ってきた。今、ドライヤーをあてられながら黙秘権を行使している様子からしても、この小さい彼女がまた外で何かをやらかしたということは一目瞭然である。
『また』というのはこれが初犯ではないということを暗に示す。外出する度に何かしら事件を起こしてくれているのだ。
最近の事件といえば結衣と真白がアイスクリーム店に並んだ時のこと。店員同士がおしゃべりをしていて客である真白達の存在に気付かなかったことに噛み付いた。「こんな店直に潰れるわね!」と大声で暴言を吐く真白を抑え、唖然とする店員や周囲にいた客に向かって頭を下げるしか出来なかった。あの時の恥ずかしさはなかなか忘れられるものではない。
今回は一体何をしたというのだろう。