猛烈な勢いを持ち、予測不可能な速さで迫り来る大型台風みたいな女の子だと思った。

 
不機嫌の渦を漂わせながら周りを威嚇するくせに、気まぐれに僕を捕らえて放さない。

 
そして被害を与え終わった後には、むかつくほどキラキラした笑顔で去っていく。

 
自分が通った証を刻み込むように、僕の心に小さな傷跡を残して…。