みんなより、少し遅れて戻った教室の中は、ガヤガヤしていた。


この、馴染んだ教室とも、今日でお別れ。



不思議と、寂しい、なんていう感情はなかった。



でも、小さい頃から見慣れた顔を見ていると少し、涙が滲んでしまったのは、秘密。



このクラスから、島を出る人は依麻と龍だけなので、みんな、2人を囲んで何か言っていた。