しかし、それでも場所が分からない。
「あーもう分かんないよー!!!!どうしよう~~」
1人で叫んでいて嘆いていた。
と時計を見るともう10時を過ぎていた。
ーー……もう完璧に間に合わない。
ーー終わったな、そう思った。
すると私が困り果てていたのを見ていたのか
「どうしたのですか??」
と背後から男の人の声が聞こえ声を掛けてきた。
私はその声に気付き、すぐさまに後ろを振り返った。
振り返った時、その男の人はピンクの服を着ていて直ぐに大学のスタッフさんだと分かった。
茶髪に癖っ毛な短髪で瞳が細く身長はそこそこで格好いいと言うよりも可愛らしい印象の方だった。
私が困っている表情をしているせいか、男の人が心配そうに私を見つめていた。
「あっ、すいません。入試説明会の場所が分からなくて困ってたんです」
入試説明会の場所が分からない事を必死にアピールした。
「そうだったんですか。ならば、俺が案内しますよ」
えっ!!!本当に案内してくれるの????
私が少しホッとした表情を見せると男の人も微笑んでいた。
本当に好い人だなぁ、そう思った。
「ありがとうございます!!!!お願いします!!」
すると私がその言葉を言った瞬間一瞬その人が笑った様な気がした。
「じゃあ俺についてきて」
私はその人について行った。