---キーンコーンカーンコーン---

  「あっそろそろ寮に帰ろっか。」

  「うん。そうだね・・・」

  「・・・・また空気重いね・・・・」

  「・・・・・・・」

  ?どうしたの?あたしは、梨香ちゃんの視線の先を見た。

  「なっ何コレ・・・・嘘・・・・」

  そこには、大量にあるお札が置いてあった。

  「しかも全部折れてるじゃんっ!」

  「・・・・・やだ・・・ココやばいよー」

  梨香ちゃんはそう言って教室ヘと続く廊下の方へ行ってしまった。

  「梨香ちゃん・・・・・え?」

  あたしは思わず声を出した。


  だって、そこに・・・・人影が映ったから・・・

  
   自分しかいないはずの場所に。