「・・・・どうした?おいっ!桜桃っ?!」

何処か遠くて先生の呼ぶ声が聞こえた。

だけど、それまでで・・・・・・

シュッ

あたしの意識は途絶えた。

---あははははっははははっははははっ!---

何・・・・?誰?もしかして、またあたしの・・・・

---・・・・・あんたの意思じゃないよ?これは、絶対に分からないんだから---

あたしじゃなければ・・・・だれよ・・・・。

---そんなことは良いから楽しもうよ♪このゲームをさ♪---

はぁっ?ゲーム?こんな状態で楽しめ?

---ルールは簡単。この私から見つからなければ良いの。簡単でしょ?まぁ、隠れんぼみたいなものね。---

そんな巫山戯たこと・・・・

---でっもー。もし見つかっちゃったら・・・・・・あんたの一番大事なもの。貰うからね♪---

あたしの一番大切なもの・・・・・家族?自分?友達?誰?

---それじゃぁ、スタートっ♪10分したら見つけに行くから・・・・。---

いきなりっ?あたし、やるなんて一言も・・・・

そんなこと言っている間に“誰か”はカウントダウンをする。

・・・・・行かなきゃ。

あたしは何処かも分からない場所の中、森を抜け、迷路のような道を走り抜け、やっとついた場所。