校長先生が名前を呼び、1人の卒業生が前に進む。


  
そして、ステージの上に立って、こっちに振り向いたとき・・・・・



その顔は、あの女の子の顔に変わっていた。



そして、その一瞬のうちに卒業生の体から血吹雪が降っていた。


  
誰もが固まる。



そんな中、体育館に響く笑い声。



未だに吹き出す血。その血の一滴一滴がゆっくりとステージ上を染めあげていく。



本当なら嬉しくて悲しい卒業式が、


“嬉しい”の抜けた悲しい卒業式になった瞬間。