『そんなに怖がらなくて良いのよ?・・・・・フフフ』



 「あ・・・・・・あなたは、あの屋敷で殺された人の・・・・・?」



 あたしが、そう聞くと麗香さんは急に寂しそうな顔をして、



 『そうよ・・・・・。生きてた頃は幸せだったわ・・・・・



  でも、全てあいつのせいでっ!あたしの幸せも・・・・皆の幸せも奪われたっ!



  あたしにはね、4歳違いの妹がいたの。両親は小さい時に誰かに殺された・・・・


  あたしと妹は学校へ行ってて助かったけど・・・・』




  『だけどね・・・・・大人になって、あたしと妹は家に友達を呼んで遊んでいたのよ。


   その時、たまたま、両親の話に変わって、ある1人の友達が


   「でも、両親を殺した人捕まってないんだよね?」って言ったのよ。それで皆で少し調べただけで、犯人が分かってしまった・・・・。』



   ・・・・・・・この麗香さんの話している事。



   あたしどっかで聞いたことがある。





  『その犯人はね・・・・ずいぶん前からあたし達の事、見張ってて犯人が分かったということも知っていた・・・・。


   だから、あたし達を殺した。その友達もみんな一緒に・・・・。






      っっっ!



   分かった。この人が誰の姉か。この人の妹は誰か。





   この人達の住んでいた家も、犯人もっ!