二人の火星人タコが立つと親の方が、約一メートル弱の大きさで、子供らしき方がその半分くらいだった。
「息子だ。よろしく頼むな。」
「よろしくたって困るよ。」
親は、沢山ある足を使って僕がテーブルの上に置いていた煙草を取り器用にライターで火を点け煙りを吐き出した。
顔の真ん中に小さな穴が二つありそこからも煙りが出ていた。
「ふう~疲れた。とりあえずシャワーを浴びさせてくれよ。」
煙草を吸いながら親の方が言った。
図々しい奴だなと思いながらもこのままヌメヌメされていては、困ると思い僕は、風呂場を教えてシャワーの湯の調整のやり方も教えた。