「まぁ、今のままじゃ女性ファン増えないよ。」



息子がクールに言った。



「なぜだよ?」



「分かってるくせに。」



実に生意気なくそガキ火星人だと思ったが更に理由を聞いた。



「だから、はっきり言えよ。」



「だから、ここのニーズに合ってないんだよ。

ここは、ってかほとんどの携帯小説サイトが求めてるのは、恋愛物だよ。

それもある程度軽めに読めて自分自身の願望を満たしてくれる恋愛物だよ。」



「そうかな。だけど、中には、高い文章力で書いてる恋愛物以外もあるし一概に安直な結論は、出せないよ。」



「そりゃ安直な結論じゃないよ。
傾向だよ。
これは、間違いなくある訳だよ。

分かってるくせに。」



「お前に何がわかる!何作読んだんだ?」



「千作ちょっとかな。」



千作ちょっとだとあの短時間に信じられなかった。