「昨日携帯観た時に携帯小説も観たのか?
読んだのか!?」
僕は、冷や汗が出てきた。
いい歳をして携帯小説を書いているのがバレた。
知っているのは、美香くらいだったからだ。
美香と僕は、ほとんどの面で気が合ったが美香は、本を読まなかった。
日本人だが、親の都合で中学までハワイで育った為に日本語がいまいち苦手だった。
話すのは、問題ないが読むのは、かなりめんどくさいらしい。
僕には、そういう点は、都合が良かった。
だって、自分の彼女が真面目に小説好きで自分自身の書いた物を本気で批判したら嫌だからだ。
だいたい男くせに携帯小説等を書いてると言って回れる人間が居たら僕の場合は、頭を疑ってしまう。
子供の頃からヤンチャに育ち本はこっそり読んでたタイプだったからかも知れない。