「まぁ確かにウケてるらしいけど、女の子がやれば可愛いけど火星人のオッサンがやってもウケないよ。

ところで、何を話してたんだ?」



僕は、話しながら冷蔵庫を開けて麦茶を飲もうとして唖然とした。



冷蔵庫の物が全て無くなっていた。



ビール三本と楽しみにしていたプリンも二つ無くなり生卵も漬物も麦茶も全て無くなっていた。



慌てて冷凍室の方を見るとアイスクリームも三つ全てなかった。



「おい!全部食べたのか!?」



「全部たって大して入ってなかったから食べられたよ。」




息子が自慢気に言った。



「おい!!何だその態度は!!」



「殿!殿!すいません。

話しを戻しましょう。

何を話してかはですね。」



僕は、今日は息子の言ったとおりに美香に食べ物を買って来るように言ったし、将棋だってオセロだって買って来たのにこの火星人親子はと思い腹が立った。



ゴミ箱には、カップラーメンも食べて捨ててあるのが見え思わずキレて火星人親子を蹴り飛ばした。