美香には、たまに、こういう勘の鋭い部分があった。
「アハハ。キャバクラがバレたから火星人なの?
焦り過ぎだよ。
もっと、ましな嘘をつこうよ。」
「いや、本当なんだよ。今日来たら分かるよ。」
「分かった分かった。何か食べる物買って行こうか?それとも何か作ってあげようか?」
「あ!美香悪いけど照り焼きチキンバーガーとチーズバーガーとポテトのLとシェイクを美香の分も入れて四つずつ買って来てくれない。
お金は、半分は、出すからさあ。」
「何それ。火星人さんは、二人いるのかな?」
「門田さんは、親子なんだよ。」
「笑わせないで火星人って言うのは門田さんって親子なの?
門田さんって変わった人なの?」
「いや、人じゃなくて火星人が門田さんなんだよ。
俺にも、まだ分からない事だらけなんだけど見たら納得するから頼むよ。」