「ちぇ!ご飯が昨日のだろう。炊きたてがいいなあ。」
「こら!さっきから聞いてりゃ図々しいなぁ。
嫌なら出てけよ!」
火星人親子は、ビクッとして慌て足を折りたたみ座った。
正座したつもりだろうか。
「すんまへん。なにぶんにもこのご時世消費税も上がるかもしれませんし、親子で食べて行くのは、大変なんですよ。
この、ミリアリヤテコンカドタヨーヨーイングカドタに免じてお許し下さい。」
親火星人が頭を下げながら息子にも足で頭を無理矢理押して頭を下げさせた。
急に態度が変わった。
僕は、この豹変ぶりに少しびっくりしてきつく言い過ぎたかなと思った。
「ご飯が、食べれて雨露がしのげればいいんです。
ご飯も我々は、一日一食で充分ですからなにとぞお許し下さい。」