今日はカレー。

私、カレー好きなんだ。


そのカレーを一口口に含む。


おいしい。

いつも以上においしく感じる。


「真里亜、昨日はしっかり勉強できたか?」

「あ、うん。」


ごめんね、パパ。

勉強はほとんど、いや全然してないんだ。


でもね、学べたことはあったよ。

「そうか。まぁ、無理しないように頑張りなさい。」


パパはいつも優しい。

だから大好きなの。
私の自慢のパパ。



「お姉ちゃん、今度・・・お洋服貸して?」

「え?」


「今度、友達が遊びに来るの。でも私、可愛い服持ってないから・・・。」

「真咲・・・。いいよ、貸してあげる。」


「ほんとに!?」

「うん。いいよ。私の妹だから。」
「お姉ちゃん・・・」


少しだけ目に涙を浮かべながら、それでも「おいしい」って言ってご飯を食べる真咲。

後でちゃんと誤るからね。


この前言ったこと、許してくれる?

真咲は、私のたった一人の妹だよ。



「真里亜・・・」

「・・・なに、お母さん。」


「今度、一緒にショッピングでも行く?」
「え・・・?」

「お母さん、真里亜の好みの洋服とかわからなくて。だから、一緒に買いに行かない?」



「うんっ、行こう。」


お母さんとの初めての買い物。

考えるだけでワクワクするのは私だけ?