これから私はどうすればいいのかな。
大切な人も友達もいなくなって、帰り道もわからなくて。
ここで死んじゃった方がましなのかな。
楽なのかな。
ねぇ、星さん。
私を、あなたちの仲間に入れてくれないかな?
友達にしてくれないかな?
私、友達いなくなっちゃったから―――
「おい!」
その時、声が聞こえた。
その声は、男の人のものだった。
でも、どうしてだろう。
体が思うように動かない。
私の体力は無いに等しくなっていた。
このまま、動けなくなって、あの星たちの元へ行くのかも。
はぁ、私もうココにいなくていいんだ―――
「おいって!大丈夫か!・・・い!・・き・・・!」
誰かが私の体に触れる。
温かい手で、私を抱き上げてくれる。
この温かい手は、だれ?
一斗、なのかな。
そうだと、いいな。
もしかすると、星さんなのかもしれない。
もう、どっちでもいい。
楽にいきたい―――
私の目が覚めたところは、壁に囲まれたスペースだった。
ここは、家?
その時「おっ」という声が聞こえた。
その声のした方を向くと、知らない男の人がいた。