次の日、私は本当に学校へ行った。
パパは「無理しなくていいのに」と言ってくれたけど、この時の私は一斗に会いたいと思ってたから全然苦しくなんかなかった。
無理なんて、これっぽっちもしてなかったの。
学校へ着くと、靴箱に一斗の姿があった。
「一斗!」
「あ、真里亜!」
一斗に抱きつく私。
「ま、真里亜っ」
「会いたかった」
「わかったから、一回落ち着け。」
そう言われても一向に離れようとしない私を「仕方ねぇな」と言って手を繋いで歩いてくれた。
「離れるのが嫌なら手繋いでやるから。」
そんな一斗の優しさが、今の私には必要だった。
涙が出そうなくらいに、嬉しかった。
それから、私と一斗はよりを戻して順調に付き合っていった。
でも、しばらくして私がまた告白をしたとき、別れたと思っていたのは私だけだったみたいで、一斗は「別れてないじゃん」と言って笑ってくれた。
私はそんな一斗の笑顔が大好き。
このままずっと一緒だと思ってた。
私の体調も順調に回復していき、やっと普通の生活に戻ってきたときだった。
私のそんな考えはある日突然終わりを迎えた。
それは、いつもと何も変わらないある日の放課後。
いつもと同じ時間に、同じ道を、同じように二人並んで帰っていた。
でも、一斗の表情がいつもと違うことに気が付いた。
「一斗?どうかしたの?」
「あ、んや、まぁ・・・」
「なに?」
その後少しだけ沈黙が続いた。
そして、一斗が口を開いた。