頭を抱えて、すごく嬉しそうにしてくれる仁が可愛く思える。


「先生頑張ってね?」

「ん~!仕事も顧問もめっちゃ頑張る!」


きっと、仁ならいいパパになるよね。

「仁。」


「なに?」



「私の夢、聞いてくれる?」


「おう。なになに?」

耳を傾けて聞いている仁に私の夢を教えた。


それは・・・―――



―――仁のお嫁さんになりたい。




仁は私をジッと見つめて固まってしまった。

「お、おう。」


「嫌ならいい。」

「や、ちげぇよ!嬉しすぎて、なんて言っていいのか、わかんねぇ・・・」


さっきよりも顔を赤くして下を向く仁を、笑いをこらえながら見る私。


それに気づいた仁が「笑うなら笑えよな!」って言うから、余計におかしくて。


気づいたら、仁も笑ってた。


この笑顔が絶えないように、ずっと続くように願って、私は仁にそっと微笑む。

すると、仁はスーッと息を吸って私にある言葉をくれた。


その言葉は、私が今一番ほしかった言葉。



それを仁は、プレゼントしてくれた。