お姫様抱っこをされた私は、寝室へ運ばれた。


そして、そっとベッドに降ろされた。

仁が電気を消して、ベッドに座る。


「真里亜、嫌だったら言えよ?」

「うん・・・。でも、大丈夫。」


「・・・俺、今すげー幸せなんすけど。」

「・・・私だって、同じだよ。」


電気がついてないからお互いの顔はよく見えないけど、きっと仁も私も顔は真っ赤だと思う。



そして、私は仁に服を脱がされた。


仁が私の体に触れるたびに、恥ずかしくてつい体をこわばらせちゃう。

そんな私に「大丈夫か?」って優しく声をかけてくれる仁。


「大丈夫」って言うと優しいキスをくれる。


「真里亜・・・」

「仁・・・」



「俺の彼女って、やっぱすげー可愛い・・・。」


「・・・っ仁は、どの男の人よりも・・・かっこいいよ。」



私たちの空間はとても甘い時間が流れていった。


そして、私たちはこの日、初めて一つになった。




「すげー好き、真里亜。」

「私もっ・・・大好き。」




この日は、私たちにとって忘れられない特別な日になった。




仁の胸元にあるリングの通ったネックレスが、時々月の光に照らされてきれいに輝いていた。