「・・・えぇー。もぉ、ホントにびっくりしたんだから・・・」


「なに?抱いてほしいなら抱いてもいいけど?」
「うるさい!」


結局、本当にその後は仁が録画してたプロ野球を片っ端から見せられた。

その数おそらく・・・5試合?


ウトウトして、ちゃんと頭に入ってるのはそれくらい。

正しい数はちゃんと把握できてない・・・。


学校へ行くまであと1時間というときに、ついに私はダウンした。

ソファーで、仁の隣に座ったまま寝ちゃった。



1時間しか寝れなかったけど、目が覚めると、急いで学校へ行く準備をして仁の家を出た。



それから毎日、学校でそれぞれのクラスへ良き放課後にまた部活で会った。


でも、それも数日すれば仁は引退してしまった。

でも、私はマネジがある。


仁や先輩たちがいなくなっても、ちゃんと間虹は続けることにした。

裕樹も一緒に。


このことに対して仁が少し妬いてたのは言うまでもない。



部活が終わって、家に帰る。

もちろん、仁と一緒に。


仁は受験勉強に取り掛かっていて、放課後は学校内の図書館で勉強をしていた。


「受験生だからな」って言ってたけど、私を持ってるっていうのもあるんだと思う。

口には出さないけど、私にはわかる。


そんな日々が毎日幸せで、私と仁は学校でもすごく有名なカップルになってしまった。




そして、春。


甲子園が終わって、すごく時間が経った。


でもそれはあっという間だった。


仁は無事に受験に合格した。

プロ野球選手にでもなるのかと思ったら、高校の教師になりたいんだって。


それで、野球部の顧問をして部員を甲子園に連れて行くのが夢なんだって言ってた。

仁らしい夢だと思う。