チャイムが鳴ると


みんないそいそと席に戻った


教室のドアが静かに開き先生が来た


「担任の坂口だ。あー、んと…めんどいので
挨拶は省略。とりあえず学級委員決めるぞ。
やりたい奴いるかー」


「先生、一真がいいと思いまーす」


一人の男子がそう言った


「あっ私も一真がいいと思いまーす」


クラス中で賛成の声が聞こえる


私も一真君だったらいいかも…


「一真人気だなー。やるか?」


「無理です。部活で忙しいんで」


そういえば一真君バスケ部だっけ


「そっか。じゃあ仕方ないな」


一真君が断ると、みんな残念そう


私もだけど…


「やりたい奴いないなら、勝手に決めるぞー」


「いいでーす」


「じゃあ…」


どうか当たりませんように!!


「西城」