「綾愛、迎えに来たよー」


「えっ、もう来たの!?
光(ひかり)ちょっと待ってて」


急いで片づけを終わらせて玄関に出る


「お待たせ」


「遅いよ。早く行かないと遅刻するよ」


「ごめんごめん」


そう言いながらも私たちはゆっくり歩いていた


「クラス一緒になれるといいね」


「まぁね。でも綾愛が一緒になりたいのは
一真でしょ」


「なっなんで!
別に同じクラスじゃなくたって…」


「とか何とか言って
ほんとはなりたいくせに」


「そ、それはそうだけど…」


光にはなんでもお見通しだな…


一真君とは一緒になれたらうれしいけど


今は遠くから見てるだけで十分だもん


「なれるといいね。…そういえば」