二組の親たちの様子を見ながら、わたしの心の中に疑問が湧き上がった。



みんな、わたしが妊娠したのを、かっちゃんのせいにしている。


でもこれって、おかしいんじゃないの・・・?


まるでこれじゃ、かっちゃんがわたしをレイプしたみたいじゃないの・・・。




「あの・・・、」


わたしは立ち上がると、かっちゃんの両親に言った。


「かっちゃんばかり責めないで下さい。かっちゃんのせいだけじゃないんです。わたしがあのとき、うんって言ったから・・・、こういうことになったんです・・・。」


かっちゃんの両親は顔を見合わせた。


思いがけないわたしの発言に、言葉が出ない様子だ。


わたしのお父さんは半ば呆れたように、わたしをにらんでいる。


かっちゃんは顔を上げ、初めてわたしの目を見つめた。




わたしはなおも言いつづけた。


「かっちゃんは無理やりしたんじゃないんです。好きだから・・・、二人でしたいって思ったから、こうなったんです・・・。

そして避妊をしなかったから・・・、避妊のことをちゃんと考えなかったから・・・、赤ちゃんができちゃったんです・・・。」



二組の親たちの間には、困惑の色が広がっていた。


かっちゃんはまだわたしの目を見つめている。