かっちゃんとはあのとき公園で話して以来、一言も口を利いていない。


学校で顔を合わせても、すぐに目をそらして、どこかに行ってしまう。


わたしは悲しかった。


男なんてそういうものだと聞いたことはあった。


交際が順調なときは、好きだと言って、優しくする。


でも自分にとって都合が悪いことが起きたとたん、急に態度が変わる。


かっちゃんはそんな人ではないと思っていたのに・・・。





数日後、かっちゃんの両親がかっちゃんを連れて、わたしの家にやってきた。


わたしの両親に謝りにきたのだ。


わたしの両親とかっちゃんの両親はご近所なので、もちろん顔見知りだ。



二組の親たちの間には、重々しい空気が流れていた。


かっちゃんは相変わらずわたしと目を合わせようとはしない。



まるでわたしと目が合うのを怖れているみたいだ。