「ああいうのが、ナンパって言うんだよね。」


「そうそう。適当に女をひっかけて、遊んでるやつら。ああいうやつらって、どこにでもいるんだよね。


あいつらの目的は結局、女と遊ぶだけ遊んで、あとはエッチに持ち込むタイミングを狙っているんだから。

まぁ、誘いに乗っちゃうほうも、乗っちゃうほうだけど。まぁ、相手が好みの男だったら、思わずOKしちゃう気持ちも、分からなくはないんだけど。

 
もちろん、わたしはいつか出会う運命の人一筋だから、他の男と遊ぶ気はないけど!」




「梓って、もしかして前にもナンパされたことあるの?」


「まぁね。中学生のときに、高校生と間違われてされたことあるよ。もちろん、即お断りしたけど。」


「ふーん、そうなんだ・・・。梓は大人っぽいからね。」


「それじゃあ、気を取り直して、もう一度ピカチュウ取りに挑戦しよう!」


「えっ、またやるの?」


「もちろん!」




再挑戦で、梓は見事ピカチュウをゲットした。


二人でわいわい言いながら、ピカチュウの頭をなでていたとき、わたしはふと、すぐそばの通路を見覚えのある女の子が通り過ぎていくことに気づいた。