「ちっがう!!あたしは蓮一筋♪」



「あはっ。だよねーっ!!陽ーっ!!」







あっという間にライヴも終わり、佳奈は号泣。







「蓮ー・・・ヒック、グスッ」



「泣く事ないじゃん 笑」



「だだだだってぇー・・・」



「ちょっ、あたしトイレ行って来るね!!」



「うっ・・ん。ここで待ってる。」







「トイレって・・・どこだろ?」





見当たらない。



人も立ってない。





ドンッ





「いたっ」



「あたっ」



「すすすすいませんっ!!」



「こちらこそ・・・大丈夫ですか?」







差し伸べられた手。





見たことのある、顔。







「よっ、陽!?」



「ありゃ。ファンの子ー?」



「あ、はい。」



「そっかそっか。」



「すいません、トイレどこにありますか?」



「え、この俺を前にして二言目がソレ!?」



「は?あのトイレ行きたいんですけど。」



「お前・・・ファンじゃねーの?」



「だからっ、ファンだよ?大好きなんだけど、今はトイレ優先なのっ、!」