「~♪」



中卒。



現代では、この言葉を言うんだろう。



でも、悲しいって感情はない。



むしろ、嬉しいくらいだ。







「ただいま~♪」







・・・忘れてた。



目線の先には、びっくりしてこっちを見た姉。



言ってなかった。







「あ、あんた・・学校・・は?」



「えっと・・・た、退学?」



「え、何で?」



「問題に巻き込まれちゃって 笑」







そう言って、笑った瞬間。



姉が近づいてきて、殴られるかと思った。







ポンッ







「ははは、よかった。よかった。」



「・・・・へ?」



「え、だって楽しくなさそうだもん。」



「な、何で分かったの?」



「だって、空変わっちゃったじゃん。」



「・・・・?」



「前は、あんな明るかったのに。」



「変わった・・・っけ?」



「今は、こんな陰気な子になっちゃって。」



「・・・へへ 笑」



「よし!出かけよっ!」



「ど、どこに?」



「お・か・ね♪たっぷり余ってんだーっ♪」



「いいの?」



「うん!」







あまりにもあっさりとした、姉に驚いた。



服を着替え、姉の車で家を出た。








3時間後ー・・・





「ひゃーっ♪いっぱい買ったねぇ。」



「うんっ。」



「その調子、その調子。」



「何がー?」



「そうやって、また、明るくなってけばいーじゃん。」



「・・・そだね!」



「よし、帰ろっ!」



「いえーい!」








その夜は疲れ果てて寝た。



次の日、デートって事も忘れて。