「っ・・・うざ。帰ろ。」



「あはっ。聞こえちゃったー?ごめんねぇ。」



「別にどうでもいいし。あんたらキモイ。」



「っ・・キモイ!?」



「嘘つき同士で固まってさ、何様のつもり?」



「あっ、あんたこそ!一人でいて気にかけてもらえるようにしてんでしょ?」



「はっ、想像力もないんだね。あんたらと一緒にいたくないからでしょ。」





とまらない。



日ごろのストレスが、言葉に、声になって。



全て吐き出す。





「あんたね!!」



ガッ



「いっ・・た・・」





血がついた、ペン先。



しまった、という顔をしてる、人間。



ザワつく、嘘つき達。



いたくない、こんな場所。





「ちょ、やばっ・・くない?」



「・・うん、え、逃げようよっ・・!!」





バタバタッ






「キャーッ!!」





あたしを刺した、愚かな人間が、錯乱し自分を刺した。



知らない。


知らない。