その後、教師5人連れで私は職員室まで連れられた。







「おい、こいつか?」



「はい、河野空でございます。」



「おい!うちの里香がな!全治一ヶ月だぞ!」



「私には、どうしようもないです。自害、ですよ?」



「里香はそんな事する子じゃない!」



「さぁ?学校ではどうでしょうね?」



「貴様・・・」



「お、おい!河野!謝れ!」



「嫌。」



「河野!退学だぞ!」



「どうぞ?」



「っ・・・」







この学校は結構有名な中学。



エスカレーター式のお金持ち学校。



私は、ここの特待生。



問題を起こせば、評判は落ちる、って分かってる。



この学校を守りたい。



そんな感情さえ、もうない。







「河野空、今日限りで退学を命令する。」



「はい。じゃ、さよなら。」







覚えとけよ。



そう呟いた、篠塚の父は、強く憎しみに満ちた目で私を見た。