「まじっ・・苦しいっ」



「え、まじ!?ごめんっ」







パッと簡単に離れた手。



陽の温もりがまだ残る全身。



毒を回されたみたいに、



心臓の高鳴りは消えなかった。







「・・・・/////」



「・・・まじで。」



「・・何が?」



「お前、まじで俺んこと好きなの?」



「っ・・・////そんなわけないでしょっ!」



「あーっ♪そうなんだ?」



「今から学校だからっ。」



「あ、じゃ送る。乗れ」



「ほぇっ!?」







普通に持ち上げられた体。



そのまま陽の物と思われるバイクの後ろに乗った。







「何校~!?」



「えっと、中学校。」



「っ!?中学生っ!?」



「え、うん。」



「っまっじでー!?高校生かと思った 笑」



「うわー。最低。」



「や、大人っぽいって事。」



「フケてるって事?」



「うん・・じゃなくて、綺麗だなって!!」







必死に弁解する陽が可愛くてつい笑ってしまった。







「何ニヤけてんだ。」



「いやいや、可愛いなーって。」



「そんなの言われなれてんだよ。」







その割りに赤くなってる顔。



陽の照れ顔を見るのは初めて。



耳まで真っ赤にして、



正に「アイドル」って顔だった。