そう言って家を出たものの行く場所がない。







プルルルル



《着信 陽》







「っ!?陽!?どーしよ・・出たほうがいいかな」







時間潰せるかもしれない。



利用・・してしまうことになるけど・・



いいよね・・・?







「はい、空です。」



《僕!!陽だよ?出るの遅いねーっ》



「猫被りちゃん・・・」



《ん?なんて言ったー?》



「や、何も。」



《空だってキャラ違うよ?今。》



「はぁ?」



「前喋った時と違うっつってんだよ。」







後ろから抱きしめられている状態。



もちろん相手は・・・



陽。







「っは///なっ、ちょ離してっ」



「離してって言って離す奴がいるか?」



「離す奴になってよっ」



「無理かなっ♪」







限界。



仮にも陽が好きなのに。



苦しい。



煩いほどに鳴ってる心臓。