「セリアッ!!」
時計台を見ると、そこにはセリアが王の部下に手を抑えつけられている様子でいた。
「俊也・・・!」
セリアはこれを止めようとしたのだろう。
目には涙の跡と声には枯れ。
王はそれでも日本をつぶすって言うのか・・・!?
「・・・王はどこだ」
俊也は冷たい声で言い放つ。
セリアは顔を真っ青にして枯れた声で叫ぶ。
「駄目!やめて!!逃げて俊也・・・」
俺は笑った。
「絶対大丈夫だ。
俺を・・・信じろ!!」
セリアはそれでも叫ぶ。
「駄目!死んじゃう・・・
私、俊也には死んでほしくないの・・・!」
俊也はセリアの頭を軽く撫でて、
中央広場の裏へと向かった。