地面をバットが引きずっている金属音。 思い出す。 叔父、おば。 同級生。 親。 みんなみんな、俺を愛してくれなかったじゃないか。 裏切ったじゃないか。 「クソ・・・! なんで俺はこんなに弱いんだ・・・」 ついに涙がこぼれた。 「しらねぇよ!!」 そいつがバットを振りかぶった瞬間。 『私は、俊也が好きですよ』