彼女・・・いえ、マリーは本当に花のように微笑んで。
「私もです・・・俊也」
二人は小さく、キスをした。
きっとこの先、私は辛いことがあっても、生きていけます。
愛する人と。
愛された証の、この名前があれば。
マリーゴールドの花言葉は・・・、
「生きる」
~Fin~
あとがき
「初恋は不思議な国で」
読んでいただき、本当にありがとうございます!!
これは本当に頭に降ってきたものを信じて書いたので、話が突拍子もないかもしれません。
だけど、私個人的にはこの話気に入っています。
私らしさを前面に出せたかなと考えています☆ミ
感想をくださった皆様。
支えてくださった皆様。
応援してくださった皆様。
本当に感謝しています!
これからも、私の作品を読んでくださるすべての方々のために、
小説を書きます。
ありがとうございました。
2012.8.5 完結
♪青依晋 (アオイ ユキ)
(*^_^*)
※花言葉については諸説あります。
これは、一例です。
ご理解願います。
皆様(^^♪
読んでくださり本当にありがとうございました!!
ここからは、リクエストにより作った追加です☆ミ
この作品を読んでくれている優しい皆様。
ファンの皆様。
リクエストしてくださった皆様。
時間があるときにどうぞ(*^_^*)
追加分☆
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_______________________・・・
そう・・・
あれからもう2年たつのですね・・・。
窓際でたたずむ、金髪の女性。
桃色の瞳にマリーゴールドを映して。
あれから、マリーゴールドは俊也が見やすい庭に植え替えをした。
だから現在この女性の部屋からもマリーゴールドを見ることができるのだ。
さて。
皆様わかっていると思いますが、ここらでこの女性のネタばれを。
「マリー!」
呼ぶ、愛しい人の声。
「はいっ」
マリーは返事をして声のするキッチンに向かった。
「なんですか?俊也」
マリーがきょとんとしてそう聞くと、俊也はため息をついた。
「お前なぁ・・・、
いい加減その敬語やめてくれねぇ?
なんかよそよそしいんだが」
するとマリーは顔を少し赤らめて笑う。
「だ、だって・・・
私がクッキーで無理やり覚えた日本語がこう、でして・・・」
俊也は笑う。
「・・・ま、しゃーねーな。
市場行くぞー」
もうカバンを抱えている俊也。
「あぁっ、待ってください!」
綺麗な長い髪をひとつに縛るマリー。
______あれから、俊也の人間不信は徐々に回復していて。
まだ誰とでも目を合わせられるわけじゃないけれど、
日常生活に支障をもたらさない程度まで回復したのです。
だから俊也も最近、何気に買い物を楽しみにしています。
セリアはもとから、ものすごく楽しみにしていますが。
準備し終えたマリーがにこりと微笑んで言う。
「準備できました!!
・・・俊也、今日はかぼちゃがものすごく安いそうですよ」
マリーが真顔で言うから、俊也はつい笑ってしまう。
「・・・お前、すっかり日本のおばちゃんだな」
するとマリーは顔を真っ赤にして叫ぶ。
「・・・なッ!?
もう!からかうと怒りますよっ」
バスケットを軽く振り回すマリー。
俊也は笑った。
邪気のない笑顔で。
「あぁー
わかったわかった! ほら、行くぞ」
何気にマリーの手を握る。
「しゅっ、俊也!?」
俊也はいきなり草原を走り抜けていくのマリーは驚いてしまう。
こうして二人は市場へと向かった。
そして町まで下りてくると。
俊也とマリーは市場への道を歩き出した。
その時。
キキッと車の停車音。
でも俊也とセリアはその音に全く気づいていなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キキッ!!!!!!!!
いきなり車を止める中年の男性。
「ちょっと、何よ!?」
助手席から顔を出した中年の女性。
中年の男性は顔をこわばらせて、嬉しいような悲しいような微妙な顔をして
車の中から俊也を指さした。
中年の女性もしぶしぶそちらを見た。
「・・・・・・・・・・・・ッ!?」
女性も絶句する。
「生きて・・・いたのか・・・」
男性はそうつぶやくと、車のエンジンを止めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今、俊也たちはスーパーで買い物をしていた。
「見て見て、俊也っ」
マリーが俊也の腕をつかみながら目を輝かせる。
俊也は困りながらマリーの言う方向を見る。
「・・・あー?
どれだよ」
そこには。
《いちごが半額!!》
と書かれた札と、あと少しになっているいちごがあった。
「これは何としてでも手に入れたいです!
俊也、お願いしますっ」
そう言っていちごを手に取るマリー。
「わかったよ・・・」
もう俺より詳しいな、とちょっと笑いたくなる気持ちをこらえながら俊也は
そのいちごをかごに入れた。
その時だった。
俊也の目には思わぬものが飛び込んできたのだ。
「・・・・・・。」
俊也はそれを黙って手に取り、見つめた。
ひょこッとマリーが横から顔を出す。
「どうかしましたか?俊也」
すると俊也は慌ててそれを隠し、かごに入れた。
「あっ・・・!?べ、別に何でもない」
そしてそそくさとレジへと向かってしまう。
「・・・?」
マリーは疑問を持ちつつも、俊也に着いていった。
そして二人はスーパーを後にした。
スーパーを後にした二人は、
それからもいろいろ買い物をしたり、遊んだりして。
疲れた二人は
懐かしい、あの時計台のところで休憩していた。
だいぶ時間がたった時だった。
マリーが微笑みながら言った。
「そろそろ帰りましょうか?」
かすかにマリーの髪がなびいている。
俊也は顔をりんごみたいに真っ赤にして、言った。
「・・・待て」
そんな俊也を見て、マリーは目を丸くする。
「? まだ何かするのですか?」
すると俊也は、恥ずかしそうにポケットからそれを出した。