頭に、優しい感触。
見ると彼女の頭には、黄金に輝くマリーゴールドの冠がのせられていた。
俊也は笑って、
「サイズが小さいなら冠にすればいいんだよ」
と言った。
彼女は涙を頬に伝わせて、言葉を濁らす。
「えっと・・・
あの・・・その・・・」
俊也は続けた。
「・・・お前がその花を気に入るわけだ。
マリーゴールドの花言葉知ってるか?」
彼女は首をかしげる。
「わ、わかりません」
俊也は告げた。
彼女は目から大粒の涙を流して。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…