「セリア、お前さ・・・」
俊也はそう言おうとして口を押さえた。
セリアはきょとんとしている。
俊也は言いなおした。
「お前、名前なんて言うんだ?」
ずっと知りたかった、本当の名前。
セリアはちょっとふくれっ面で言う。
「えっ、い、今更いいです・・・
なんだか恥ずかしいですし・・・」
すると俊也はセリアから花輪をとり上げて言った。
「言ったら返してやる!」
セリアは恥ずかしそうに言った。
自分の名をーーーーーー・・・・・
聞いて、俊也は驚きを隠せなかった。
目を見開いてしまう。
セリアはなにもわからないのか、おどおどしていて。