「お疲れしたー」 都内のアフレコスタジオを出る俺。 CMとドキュメントのナレーション撮りを一日かけて終えた。 「晩飯どーすっかなぁ」 ここに来た時には眩しいぐらい熱い日差しが降り注いでいたのに、 今はもう真っ暗で空には月と星が浮かんでる。 「春さん!」 その時、後ろから声をかけられ俺はそのまま振り返った。