学校から帰って玄関を開けた瞬間
とんでもないほどの
お酒の匂いがぷんぷんした。

「あやかちゃんおかえりぃ~」

「…」

この人はお母さんの男。
こんな男のいる家なんかホントは
帰って来たくなんかない。
お父さんの存在を差し置いてまでも
こんな男と付き合うお母さんのいるお家なんかに…


でもお金がないから
バイトの金が溜まるまでの我慢

もう少し


もう少し