そしたら、もう……。


あたしと五十嵐くんは……。


五十嵐くんが言ったみたいに、赤の他人だ。


そんな風に……。


ツライ気持ちにフタをして、精一杯の決心をして、学校に着いたのに……。


「あ、心優。
おまえ、遅ぇな」


「…………」


なんで……なんで、桜花のエントランス……。


みんなが車の乗り降りをする場所に……。