『心優。
自分の気持ち、自分で殺したり……しちゃわないでね』


『煌……って、何気にファンが多いから。
遠慮してると、とられちゃうぞっ』


そんな風に言われたけど……。


あたし、この気持ちを貫く自信がなくなってきちゃったよ。


だから、ほぅ……っと、今度は高柳さんにわからないようにため息をついた。


そして……ぼんやりと、窓の外の景色を見ながら考える。


もう、べつに……いいかな。


五十嵐くんのこと……。