その人はあたしの目線の高さで、ひとさし指を時計回りに、くるくる回した。
「……っ」
あたしは……トンボじゃありません!!
よっぽどそう言おうかと思ったけど、その前に……天池と名乗った男の横。
銀色のフレームのメガネをかけた、やけに落ち着いた男の子が、あたしを見ながらクイッとメガネを押し上げた。
「あまり気は進まないが、仕方がない。
煌の頼み、ひいては、煌の父親の頼みだ。
今日と来週の2回に限り、合同授業で、キミのボディーガードを引き受けよう」
「……っ」
あたしは……トンボじゃありません!!
よっぽどそう言おうかと思ったけど、その前に……天池と名乗った男の横。
銀色のフレームのメガネをかけた、やけに落ち着いた男の子が、あたしを見ながらクイッとメガネを押し上げた。
「あまり気は進まないが、仕方がない。
煌の頼み、ひいては、煌の父親の頼みだ。
今日と来週の2回に限り、合同授業で、キミのボディーガードを引き受けよう」