あたしは顔が、一気に赤くなるのを感じた。


そこに追い討ちをかけるような……今度は冷めた五十嵐くんの声。


「待つのは、得意じゃねぇって……。
さっき、言ったよな?」


その冷たさに……胸がギュッと鷲づかみされて……。


あたしは、急いで……大きな声で挨拶をした。


「あのっ……。
あのっ……。
おはよう……ございますっ!!」


そんなあたしをクスクス笑い、目をスッと細める五十嵐くん。