だから、目をキョトキョト動かして、動けないままモジモジしていると……。


「心優、おはようは?」


五十嵐くんは、スッとあたしのあごに指をかけた。


えぇっ!?


どうして……。


みんなの前で、こんなことをするの!?


すぐ間近に、五十嵐くんの整った男らしい顔。


その瞳は、さっきと違って、なんだか甘くて……。