「やぁ。インコちゃん。」




ジョアンヌの部屋に
入ってきたのは

ジョアンヌ専属の
清掃員。



ジョアンヌの
部屋や籠などを


毎日
綺麗にしてくれた。


「また散らかしたねー。」


この人は
あまり裕福では
ないのだろう。



あまり綺麗な
格好ではなかった。




歳も
60を超えているのか

顔の皺が目立つ。




「今綺麗にしてやるぞ。
大人しくしてろよ、インコちゃん。」




いつもそう言って
ジョアンヌに
声をかけた。





彼女を
ジョアンヌと呼ばない





唯一の人間だった。